茂吉の歌にふれて
2019年8月23日
当、黒沢温泉が所在する山形市黒沢は山形市の南端に位置し、上山市金瓶とその境を接しております。
上山市金瓶は「歌人 斎藤茂吉」の故郷で、茂吉のゆかりの地を巡ることができます。
今でこそ、黒沢と金瓶は山形市と上山市に行政単位は分かれておりますが、いわゆる「隣村」。
黒沢にも茂吉の足跡をみることができます。
そのひとつが、「やんめ(病目)不動尊」。
お不動さまは、当館のすぐ北側を流れる不動川を少し川上に上った、川の北側にございます。
茂吉が幼少のころ、当時の流行病の眼病を患い、母に連れられ病気治療の祈願におとずれたそうです。
半日がかりの祈願で子供には苦労の多いことかと思いますが、茂吉は、帰り道に通りの茶屋で綿入餅という大福餅をかってもらうのがうれしかったと語っているそうです。
「 足乳根の
母に連れられ川越えし
田越えしことも
ありにけむもの 」(あらたま)
娯楽などそう多くはなかった時代、闘病祈願とはいえ、お母さんとお出かけすることの楽しさが感じられる気がします。
お不動様のところには、歌碑がございます。
当館からですと、ちょうどお散歩の距離かと。
よろしかったら、足を運んでみてはいかがでしょうか。